電気的なリスクとして火災と感電があります。
電気回路では、通常の使用では問題なくても、故障などにより過大な電力が生じ、その熱エネルギーにより発火に至ることがあります。実際には小さな電力でも条件しだいで発火は可能ですが、いくつかの規格では、その電気回路から取り出せる最大電力が15Wを越えると発火すると規定しています。このような発火の可能性がある部分には、燃えにくい材料の使用が求められます。近傍への類焼も考える必要がります。また、発火の可能性がある部分を不燃物で覆ってしまうこともあります。該当規格に規定されている場合はそれに従った対策が必要です。温度測定や、故障のシミュレーションで確認し、使用する材料や構造を決めることになります。
感電に関しては、
電位を大地と同じレベルにして、多分大地に立っているであろう人が感電しないようにするための接地です。近年の電気製品ではあまり見受けないですが、基礎絶縁で構成される機器の場合、基礎絶縁が破壊すると感電してしまうので、筐体など人が触ることができる部分を安全接地して安全確保します。
絶縁破壊すると、安全接地の回路には、大きな電流が流れる可能性がありますので、そのような電流に耐える容量が必要です。また、安全接地回路の抵抗が大きいと筐体の電位を十分に下げることができないので、十分に低い抵抗で接続する必要があります。
このように、安全接地は安全上重要な構造を有しているため、端子構造や使用する線材の識別、構造、性能などが規格に規定されています。
電気自動車のように、ゴムタイヤで大地から絶縁されている場合は、安全接地をとれませんので、人が触ることができる部分を特定して対応する必要があります。