リスク解析とそれに続くリスク評価を含め、ISO/IEC ガイド51では、リスクアセスメントと呼びます。(規格によって定義が若干異なります。)
リスク解析で推定されたリスクを評価して、社会通念上受け容れられるかどうか判断します。社会通念上受け容れられない場合は、何らかの方策を用いて、リスクレベルを下げる必要があります。このように説明するのは簡単ですが、「社会通念上受け容れられるかどうか」の判断は明確ではないので、実務では難しいとことです。一つの方法として、危害の程度や頻度、危害の発生防止の可能性などの要因に点数を付け、その合計や組み合わせで判断する方法があります。どのような方法をとるにせよ、リスク評価結果は製品の安全性に直接影響しますので、会社として共通の評価方法を持ち製品が同等の(高い)安全性を持つようにすべきと考えます。
制御によりリスク低減を行う場合、制御回路の安全度(信頼性や性能)が推定されたリスクに見合ったもの以上であることが必要になります。制御回路が、JIS B 9705-1やJIS B 9961で求めたリスクを制御するために必要な性能を有するかどうかで判断できます。
固有の機械の場合、その機械に関する規格に各制御回路に必要な制御回路の安全度が書かれていますので、それを満たす必要があります。このように書くと、個別の機械に関する規格がある場合は、リスクアセスメントが不要と思われるかもしれませんが、個別の規格に書かれているのは個別の機械の典型的なリスクであり、それ以外のリスクが無いことを示すためにもリスクアセスメントは必要になるため、ほとんどの規格でリスクアセスメントの実施を要求しています。