機械の安全とは何か?どのように実現すべきかを考えます。

リスク評価について

技術情報へ戻る

リスク評価について

リスク評価

リスクの見積もりで推測した「危害の重大さ」と「危害の発生確率」を用いて、その危害が社会的に受容できるレベルか否かを評価する作業です。

受容できるか否かは、その製品の利便性が影響するといわれます。ある程度リスクが大きくても利便性がそれを上回れば受け入れられるという考えです。

また、リスクを少なくするために掛かるコストとの兼ね合いで決まるという考えもあります。どちらにしろ、判断基準は時代とともに変わるといえます。

身近な例でその利便性ゆえにリスクが認められている製品として、包丁や自動車があります。包丁は切れなくては使い物にならないし、それなくしては日常生活にも事欠くことになります。自動車にいたっては、質量1トンを越える物体が生身の人間の傍を時速数十キロで移動するという、きわめて危険な商品であるにもかかわらず、それなしには現代生活が成り立たないところまできているのでやむなくその危険が認められているわけです。

包丁や自動車のように社会的に認知されそのリスクが受容されているケースは、極めて稀なケースといわざるを得ません。多くの製品にとっては、どこが社会的に受容できるレベルであるか非常にあいまいです。現実的には、これまでの製品や他社の類似製品を参考に受容されるレベルを推測することになります。最終的な判断は「PL訴訟が起きたときに勝てるか?」といった基準になるかもしれません。また、継続して長年にわたって生産する製品の場合、時々はリスク評価を見直して、その時代に通じるものであることを確認することをお勧めします。

リスク評価の方法

いろいろな方法があります。大事なことは、製品カテゴリーによって、危害の重大さとか発生確率の考え方が異なるということです。もし、あなたの設計する製品に適用するJISやISO/IECがあればそれらの規格の記述内容は大いに参考にすべきです。

リスク評価の方法は、大きく分けると定量的方法と、定性的方法があります。定量的方法は、例えば危害の発生確率に関しては、限度が明確に規定されていたり、発生確率自体が明確であったり、危害の重大さに関しては、危害の限度が明確に規定されたり、危害の程度が明確である場合に使用できます。それ以外の場合は、定性的方法をとることになります。発生確率の限度が法律などにより明確に規定され、その確率も計算などにより明確であっても、危害の重大さが明確でない場合などは、定性的方法を用いざるを得ません。

定量的方法として、各イベントにおける失敗率(故障率)などが分かれば、イベントツリーなどを使うことが出来ます。計算の結果、失敗率が限度値を下回れば合格です。

定性的方法に関しては、リスクグラフ法やリスクマトリックス法、数値計算法などを良く見かけます。危害の重大さや発生確率の取り扱い次第で、結果はどのようにもなるので、適切な判断方法、言い換えれば、一定の基準(規格)に従った判断が重要になります。

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

ISO26262, IEC61508